〜ずっと、あなたが〜



ねぇ、土方さん

もう、眠ってしまいましたか?


最初は、なんてこわい人って、思ってました。
いつも仏頂面で、お小言と、私の存在に否定的で。

だけど、それはあなたがやさしいから、って知ったから


だから
そばにいたい、そう思った。
あなたのそばで、負担を肩代わりすることはできなくても、いっしょに背負うことはできるから。


「だから、ここまでついてきたんですよ」




「…どうした」
あ、起こしちゃった…

「なにもない、です」
「明日も早い、少しでも休んでおけ」
そう言うと、自分の腕の中へ抱きよせて、額に唇をおとす。

土方さんの規則正しい鼓動を聞きながら、私は目を閉じる。





ずっと、一緒です。

たとえ、この命が明日尽きたとしても


あなたと共に






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土方さんの命日記念。鈴花さん視点です。
高杉沙月様の「掌中の珠」でフリー配布されていたのを頂きました。
鈴花さん視点で土方さんへの想いが語られています。

何と言いますか…良いですね…v心情の描写が素敵です!
高杉沙月様ありがとうございました!


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