「近藤勇です♪」

「です。……」

「どうかしたのかい？君？」

「いえ、近藤さんとこんな風にお話しすると思ってませんでした。」

「ああ…。前回とやったんだけど、
　君ともやってみようということになってね。」

「そうなんですか。」

「は『友達同士の質問』だったんだけど、
　君は微妙なとこだからこれで…。（笑）」

「新撰組の隊士と局長ですか。」

「そうだね、後は…お兄さんの友達…とか？」

「はい、そうですね。」

「別に俺は君とも友達だと思ってるんだけどね？」

「え、あ、ありがとうございます。私も…別に…。
　でも、近藤さんの方が年上ですし…局長さんなのでそういう言い方も変かと思いまして…；」

「はは、まあ…君らしいけどね。」

「近藤さん、…と」

「うん、俺は君だね。」

「はい。」

「昔名前で呼んだこともあるんだけどね。」

「え、そうでした？」

「うん、会ったばっかりの時に。
　でも、に『馴れ馴れしい』って、睨まれてやめたの。」

「あ…はは…；」

「会ったばかりの時だったからね。」

「別に私はどちらでも…。」

「まあ、もう慣れちゃったし。今さら変えるのも照れ臭いしね…。」

「と一緒に試衛館道場に来た時だね。」

「はい、そうですね。」

「初めて会った時、君顔を隠してたし、
　誰とも話さなかったけど、俺は女の子だってすぐに分かったよ。」

「兄上が…少しよるだけの所だから人と関わるなと…。」

「そうそう、あの頃本当に警戒しまくりだったもんな〜。」

「すみません…でも…いろいろあったんです…。」

「わかってるよ。…でも、今は…仲良くできて嬉しいよ。」

「近藤さんのお陰です…。」

「どうだったかな？俺？」

「試衛館は道場でしたし、男の方ばかりだったので、
　ちょっと怖かったんですけど、近藤さんは優しい方だってすぐわかりました。」

「はは、そうかな？ありがとう…。」

「いえ、近藤さんがいてくれて…本当によかったです…。」

「///…そ、そういえば…。」

「はい？」

「君も…可愛いと思ったよ。」

「え？」

「顔とか隠してたけど、雰囲気がね…。
　それにが必死に守ってるのわかってたしね。
　の大事なお姫様なんだなってｖ」

「え；いえ…そんな…///」

「あはは♪」

「う〜ん…そんな言うほどはね〜。」

「はい、近藤さんお忙しいですしね。」

「いや…まあ…ね；
　ホントはもうちょっと一緒にいてあげたいんだけど…」

「いえ、大丈夫ですよ。
　皆さん親切にしてくれますし、不自由してませんから。」

「うん、それはわかってるし、
　俺ばっかり君を独占してたらそれはそれで立場悪いしね；」

「そうですね…いくら兄上と近藤さんがお友達だからといって、
　私ばかり近藤さんの手を煩わせてたら皆に恨まれてしまいますから…；」

「いや、むしろ逆の意味だったんだけど…；」

「え？」

「いや、まあ…でも、預かってる身としては心配だから…。
　君に何かあったら、が怖いし…；」

「大丈夫ですよ！私も兄上の妹ですそれなりの実力は！」

「いや…そうじゃなくて…；」

「君はやっぱりその優しい所と可愛い所かな？」

「そ、そんなことないですよ…；」

「いやいや、謙遜しなくて良いよ。」

「…///…あ、あの！近藤さんこそ優しいですし！」

「ん？」

「皆さんにも信頼されて、頼りになる、流石局長さんだと思いますけど！」

「あはは、ありがとう。じゃあ、がんばらないとね♪」

「まあ、君はやっぱりその優しすぎる所かな…。」

「う…；」

「まあ、悪いことじゃないし、良い所でもあるんだけどね〜。
　やっぱり心配だから…自分の命も大事にしないとダメだよ？」

「……はい…。」

「と親しいってとこかな？」

「兄上を軸とした関係ですからね。」

「うん。はまだ言うほど新撰組の皆と関わってないしね…。」

「兄上も皆さんと仲良くなって欲しいんですけど…。」

「大丈夫だよ。ま、ならまたゆっくり皆で飲みにでも行こうか？」

「…飲みすぎには気をつけて下さいね？…近藤さんも。」

「あはは；そういえば、君はそこは厳しかったな…；」

「う〜ん…真面目さ？…かな？」

「そうですか…？」

「いや〜君は真面目だから。」

「近藤さんも別に不真面目なわけでは…」

「でも、トシやによく言われる…；」

「不真面目なフリしてるだけですよね？」

「…あはは…敵わないね〜君には…。」

「う〜ん…危険な任務に同行はしたくないかな。」

「う…私じゃ役不足ですか…；」

「いや、そうじゃないんだけど…。
　心配で俺の方がボロを出しそうだからさ…；」

「すみません…」

「いや、君が悪いわけじゃないんだよ…。
　君の実力も信用してるんだけど…どうしてもね…。」

「君って意外と涙もろいよね。」

「う…；そ、そんなこと…は…」

「あ、意外とじゃないか、かなりか。」

「近藤さん！」

「いやいや、ごめんごめん。昔の話…かな？」

「う〜…；」

「まあ、そういうところも可愛いんだけどね〜♪」

「君相手だとなんか謝っちゃうんだよね。」

「え…どうしてですか？」

「いや、なんとなく…俺以外もそうだと思うよ。」

「？？」

「何となく悪かったって気になるというか…。君の雰囲気がどうもね…；」

「何が欲しい？」

「いえ、お気持ちだけで…」

「あはは、やっぱりね♪」

「え？」

「君ならそういうと思ったよ。」

「…；…あの、じゃあ近藤さんは何か欲しいもの…あります？」

「俺？」

「はい。近藤さんにはお世話になっていますし…何かあるなら…。」

「う〜ん…なんでも良いの？」

「はい。」

「……じゃあ…君が欲しいって言ったら？」

「………？…どういう意味ですか？」

「……いや…えっと…；」

「…私どうしたら良いんですか？」

「いや…やっぱり良いいや…。」

「？？」

「近藤さんはお父さんっぽいです。」

「え？そうかな？」

「新撰組のお父さんって感じです♪」

「ふ〜ん…じゃあお母さんは？」

「う〜ん……山南さん…？」

「え゛…山南さんも男だけど…？；」

「あ、いえ、雰囲気と言いますか…そういう意味ですけど…。」

「あ、そう；」

「それに、女の方は鈴花さんと私だけですけど…。」

「なら君がお母さんやってよ、俺の奥さんｖ」

「え、別に良いですけど…。」

「え！ホント！」

「え？…あの、ままごとですよね？」

「あ〜…そうだったね；」

「それはやっぱり剣の腕だろうね。実力。」

「はい、近藤さんは局長さんですから！」

「ありがとう♪君はその笑顔かな♪」

「え？」

「鬼副長、トシも黙らすその必殺笑顔がねｖ」

「必殺…？；」

「つい何でも許しちゃうような…何でも癒す優しい笑顔がねｖ」

「君が傍にいる時は特に思うかな〜。」

「？」

「ほっと癒される空気があるからね、君は。」

「そ、そうですか？///」

「そうそう♪」

「でも…それは近藤さんもですよ？」

「え？」

「だから新撰組の人たちは皆近藤さんを尊敬していますし、信じて…着いて来てくれるんですよ…。」

「そうかな…。」

「はい。」

「面白そうだから、いろいろやりたいね〜♪」

「そうですか？…たとえばどんなことですか？」

「まずトシをからかう。」

「？土方さんですか？」

「いつも固いトシをギャフンと言わせたいな…、ふふふ♪」

「……；」

「君は？何かあるかい？」

「う〜ん…一日局長さんを体験したいですかね？」

「あはは、一日局長か。」

「はい、でもきっと忙しいし大変ですよね。」

「……そうでもないよ？；…意外と…；」

「それは…寂しいね。」

「そうですね、二度と…と言うのは怖い気もします…。」

「…大丈夫だよ。そんなことそんな簡単にはね。」

「はい…。」

「皆いるし…心配ないよ。」

「…はい。」

「もう最後か。ありがとう君、楽しかったよ。」

「はい、私もです。ありがとうございました、近藤さん。これからもよろしくお願いします。」

「うん、そうだね。これからもよろしくね♪」