激闘!バレンタイン!‐当日
「おはようございます。さん!」 「おはようございます、鈴花さん。」 二人は顔を合わせるとにっこり笑って挨拶した。 とうとうバレンタイン当日。戦いの火蓋は切って落とされた…。 *** 「鈴花さ〜んvV」 朝一で屯所に駆け込んできた梅さんは一目散に 鈴花さんに駆け寄ると、 抱き締めようと手を広げた…が、 スカッ 「おはようございます。梅さん∨」 鈴花さんはすばらしく俊敏な動きで梅さんを躱すと輝く笑顔で挨拶した。 「鈴花さ〜ん、ひどいぜよ〜。」 「も〜梅さんが悪いんですよ!こんな朝から!」 「朝じゃなかったら良いんじゃか!」 「そういうことじゃありませ〜ん!!」 「ふふっ」 相変わらずの二人のやり取りにが思わず笑いを洩らすと、 鈴花さんは困ったような顔をして赤くなり、 梅さんは今の存在に気付いたと言うような顔をして慌てて挨拶した。 「あ、さん;元気そうじゃの。」 「おはようございます。才谷さん。あ、そうです!」 も挨拶を返すと、持っていた袋から 橙の飾りの付いたちょこを取出し梅さんに差し出した。 「へ?」 「えっと、その、私から才谷さんにです。受け取って頂けますか?」 「え〜あ〜///、き、気持ちはありがたいんじゃが…わしには鈴花さんが…///」 から貰うとは思っていなかったのか、 梅さんは真っ赤になって狼狽えた。 「梅さん…。」 「あわわ!鈴花さん!心配せんでもいいき!わしはおんし一筋ぜよ!」 鈴花さんに睨まれ、梅さんは慌てて弁解したが、鈴花さんは、 「何言ってんですか!これは義理ちょこです! 受け取ってあげてください。私も貰いましたから。」 と言った。 「え!鈴花さんも貰ったんじゃか?さんから?」 「ええ、そうです。」 「そうじゃか…まあ、律儀なさんらしいぜよ。」 梅さんはそう言って苦笑いした。 「鈴花さんと同じものですし、良ければで構いませんが?」 がそう言うと、 「おおきに、そんなら頂くぜよ。気つかわせてすまんき。けど…」 梅さんはにっこり笑ってそう言ったが、 のちょこを受け取る前に鈴花さんの方へ向き直った。 「わしはまずおんしのちょこが欲しいき。 一番最初に受け取るんは鈴花さんのちょこと決めとったぜよ!」 「う、梅さん…///」 梅さんの言葉に鈴花さんは赤くなったが、 おずおずとちょこを差し出した。 「はい、それじゃあ…私からです…///」 「もちろん本命じゃな?」 「も、もちろんです…///」 「〜〜鈴花さん!愛してるぜよ!!」 「きゃあ!梅さん!!」 赤い顔で一生懸命渡してくれた鈴花さんに感激し、 梅さんはたまらず抱き締めて、鈴花さんはますます真っ赤になって慌てた。 「も、も〜梅さん!いい加減に…それにさんのちょこも貰ってあげて下さい!」 「おお!そうじゃき!」 梅さんは鈴花さんを抱き締めたままに振り返った。 「さん、じゃあ遠慮なく頂くぜよ。わざわざすまんき。」 「いえ、こちらこそ。鈴花さんとご一緒にでも食べてください。」 「ああ、そうするき。じゃ、鈴花さん行くぜよ。」 「え!?ど、どこにですか!?」 「せっかくじゃき、今日は一日付き合ってもらうぜよ!」 「ちょ、ちょっと待って下さい!まだ屯所のみんなにちょこらうとを渡してないですよ!」 「おまんが渡すのはわしだけでいいき!後はさんに任せるぜよ。」 「ちょ!梅さん!!」 鈴花さんが抵抗する間もなく梅さんは鈴花さんを抱き上げ連れていってしまった。 「さん悪いんじゃか、鈴花さんの分も任せるぜよ。」 「えっ、あ、はい!わかりました。」 去りぎわ、鈴花さんのちょこらうとをに預けて、 梅さんはそう言って去っていった。 一人残され、少々呆気に取られていただが、 「えっと…じゃあ、鈴花さんの分も預かってしまいましたし、 みなさんに責任を持って配りましょう!」 ぐっと気合いを入れるようにこぶしを握ってそう言った。 *** 「ちゃ〜んv」 「山崎さん、おはようございます。」 みんなにちょこを渡すべく移動したが最初に会ったのは山崎さんだった。 「おはよ〜ん∨あら?鈴花ちゃんは一緒じゃないの?」 「鈴花さんは才谷さんとどこかへ行かれましたので…」 「あら〜そうなの。まあ、こんな日だものね。」 「はい、それで鈴花さんの分も、 私がお預かりしましたのでこれを…山崎さんの分です。」 は自分の分と鈴花さんの分を山崎さんに差し出した。 山崎さんは嬉しそうに笑うとぎゅっとを抱き締めてお礼を言った。 「ありがと〜大事に食べるわね!」 「はい、味もきっと大丈夫なはずですから。」 「ふふっ、それはね〜ちゃんの愛が入ってるならばっちりでしょv」 「そうですね、みなさんに食べて頂くわけですし、愛はしっかり入ってます! お料理のこつは愛情ですから!」 にっこり笑ってそう言ったに山崎さんは苦笑いした。 「ちゃんらしいわね、みんなのに愛が入ってるのね〜;」 「はい?」 「まあいいわ、それじゃあ鈴花ちゃんいないことだし、 アタシが配るの手伝ってあげるわ。」 「え?」 山崎さんの申し出に、は少し驚いたが、 山崎さんは鈴花さんの分のちょこを持って歩き出した。 「さ、行きましょ!ちゃん!」 「あ、ま、待って下さい!山崎さん!」 は慌てて山崎さんの後を追った。 *** 「勇ちゃん!」 山崎さんが最初に向かったのは近藤さんの部屋。 「よう!山崎にくん、いらっしゃい。」 近藤さんは何やら机に向かっていたが、 仕事をしていたわけではないようだ。 お茶を片手にくつろいでいる様子。 「はい、お待ちかねの『ちょこらうと』よv」 「いや〜悪いね〜♪」 山崎さんがそう言ってちょこを差し出すと、 近藤さんはすごく嬉しそうに笑って受け取った。 「お待ちかね?」 山崎さんの言葉にが不思議そうに首を傾げると、 山崎さんが笑って説明してくれた。 「勇ちゃんったら『ちょこらうと』を今日のおやつに食べようと ずっと楽しみにしてたのよ〜、お茶まで用意してv」 「ああ…。」 近藤さんの今の状態に納得して、はくすっと笑った。 「近藤さん甘いものお好きですものね。」 「ああ、まあね。」 近藤さんは照れ笑いを浮かべたが、 を見やるとにこっと笑って、 「それで…くんもくれるよね?」 と言った。 「あ、はい!もちろんです!」 近藤さんに言われても慌ててちょこを差し出した。 「えっと、いつもお世話になっているお礼です。 ありがとうございます、近藤さん。」 「いやいや、こっちこそ。いつもありがとうくん。」 がそう言って渡すと、近藤さんは上機嫌で受け取ってくれた。 「ところでさ…、」 「はい、なんですか?」 「今日『ちょこらうと』を配るのって、 好意を伝える意味があるって聞いたけど…。」 「アタシも梅ちゃんから聞いたわ、告白の意味だって。」 「あ、それはですね…」 近藤さんと山崎さんの言葉には説明をした。 「才谷さんによると、『本命ちょこ』と言うのがそれにあたるそうです。 そして、日頃お世話になっている方達にお礼の気持ちを込めて贈るのを『義理ちょこ』と言うそうですよ。」 「ふ〜ん。」 「あら、そうなの。」 「はい。」 の説明に二人は納得したようだが、 近藤さんはにっこり笑うと、 「じゃあ俺のや山崎のは義理だね?」 と言った。そんな近藤さんには、 「はい!いつもお世話になっていますので!」 と、満面の笑顔で答えた。 「「…………」」 「……?あの…何か?」 「いや…な、何も…;」 「そ、そ〜よ♪何でもないわよ〜;」 「はあ…??」 何故か引きつった笑顔になった近藤さんと山崎さんに、 は不思議そうな顔をして首を傾げた。 (これ…俺達じゃなかったら、ちょっと傷つくよね〜;) (そうよね…そんなあっさり否定されたら…;アタシもちょっと傷ついたわよ;) (悪気は全くないんだけどね…;) (だから余計ね…;) 「あ、あの;わ、私何か変なこと言いました?」 ボソボソと小声で何やら言い合っている近藤さんと山崎さんに、 が不安そうに声をかけると二人は慌てて首を振った。 「あ〜!なんでもないよ!」 「そうそう!なんでも!ところでちゃん?」 「はい、なんですか?」 「それじゃあ『本命ちょこ』は誰に渡すつもりなの?」 「え…」 「俺も気になるね〜誰だい?くんの好きな人。」 「え〜;」 慌てて話題を変えた山崎さんがそんなことを尋ね、 近藤さんも楽しそうに聞いてきたので、は言葉に詰まったが、 「い、今はまだ、みなさん大好きですし… お世話になっていますので、みなさん義理です…。」 そう言って苦笑いした。 山崎さんはそんなの傍へ寄ると、 のちょこが入っている袋の中を見て、 「やっぱそうなのね〜、 このちょこもみんなアタシと勇ちゃんのと同じだものね〜。」 と言って袋の中に手を入れた。 すると下の方に一つだけ、青い飾りが見えた。 (あら…?) 山崎さんが微かにそれに目を止めた時、 は慌てて袋を閉じた。 「山崎さん、みなさんにもまだ渡さないといけませんし、そろそろ行きましょう?」 「え、あ、そうね!じゃあ勇ちゃん味わって食べなさいよ!」 「鈴花さんにお会いしたらまたお礼を言ってあげて下さいね。」 「ああ、わかったよ。ありがとう、くん、山崎。」 近藤さんに見送られ、と山崎さんは次に向かった。 (さっき確かに一つだけ違うやつがあったわ…まさかあれが…。) 移動しつつ山崎さんはさっき見たちょこのことを考えていた。 *** 次に向かったのは土方さんの部屋。 「土方さん、すみません。」 「トシちゃ〜んいるの〜?」 と山崎さんが声をかけると土方さんが難しい顔で戸を開けた。 「何だ?」 「はい、トシちゃんvアタシからばれんたいんちょこよvV」 ピシャ! 山崎さんが笑顔でそう言うと、 土方さんはあっさり戸を閉めた。 「うそ!うそよ!鈴花ちゃんからよ!」 山崎さんが慌てて弁解すると土方さんはさっきよりさらに厳しい表情で戸を開けた。 「…まったく。」 呆れたように呟いた土方さんにが慌てて謝った。 「すみません、土方さん…。」 「い、いや、おまえが謝ることじゃ…;」 しゅーんと悲しそうな顔になるに土方さんが狼狽えると、 「あ〜トシちゃんがちゃんを泣かした〜。」 と言った。 (誰のせいだ!誰の!!) 土方さんはキッと山崎さんを睨み付けたが、 山崎さんは土方さんを無視してに話し掛けた。 「ちゃん、ちゃん、ほら早く渡さなきゃ!」 「あ、はい。そうですね。」 山崎さんに言われ、はちょこを取り出すと土方さんに渡した。 「あの、いつもご迷惑をおかけしてすみません。これからもよろしくお願いします。」 ペコッと頭を下げてそう言ったに、土方さんは赤くなって照れていた。 (あ〜もう、トシちゃんったら。…にしても) 山崎さんはそんな土方さんを見てあきれ気味だが、 の渡したちょこを確認すると、すぐさまを引っ張っていった。 「じゃあ時間ないし次ぎ行きましょv」 「え、あ、はい。それじゃあ土方さん失礼します;」 「あ、おい;」 まだ何か言いたそうな土方さんだったが、 山崎さんに引きずられるようには次に行ってしまった。 どうやら土方さんは本命ちょこは貰えなかったらしい…。 *** 「あ!!山崎!」 「さん!」 「なんで山崎まで…。」 次に遭遇したのは原田さん、藤堂さん、永倉さん。 を見つけて声をかけてきた。 「何よ、アタシがいたら悪い?」 「まーまー、山崎さん落ち着いて。 で、さん『ばれんたいんちょこ』ってのは…」 山崎さんを宥めつつ、ちゃっかりに催促したのは藤堂さん。 はにっこり笑うとちょこを取出し三人に渡した。 「はい、これです。いつもありがとうございます。藤堂さん、永倉さん、原田さん。」 「……ありがとうさん。」 「…おう、わりぃな。」 「?どうかしました?」 「なあ、。これって…。」 「もちろん義理ちょこよ〜♪さ、ちゃん!次ぎ行くわよ!」 「は、はい。失礼します、鈴花さんにも是非お礼を言ってあげて下さいね!」 恐る恐る尋ねた三人にあっさり言って除けると、 山崎さんはまたをさっさと連れていった。 「「「………」」」 残された三人は山崎さんに反論しようとはしたものの、 手渡されたちょこは三人とも同じもの…反論の余地なし、 と感じ顔を見合わせがっくりと肩を落とした。 *** (残りは三人ね…、一体誰に…あ、) 山崎さんはまだ残っているの本命ちょこの相手を考えつつ 次の相手を探していた。そして前方に見つけた人物を呼び止めた。 「敬ちゃん!」 「やあ、山崎くん、くん。どうしたんだい?」 山南さんは二人に気付くと笑顔で答えてくれた。 「ちょこを配ってる所なのよ。はい、これは鈴花ちゃんからよ!」 「これは私からです。いつもありがとうございます、山南さん。」 「ありがとう、山崎くん、くん。 桜庭くんにもお礼を言わないといけないね。」 「はい。」 「……それじゃあ次ね。」 山南さんのちょこも本命ではなかった。 山崎さんがそれを確認し、次に行こうとした時、 山南さんとは別の声がを呼び止めた。 「。」 「あ、斎藤さん!」 が嬉しそうに振り返った先にいたのは斎藤さんだった。 「あら、ハジメちゃん。」 「…どうも。」 「あ、斎藤さんはこれを…、いつもありがとうございます。」 はにっこり笑うと斎藤さんにもちょこを渡した。 「…ああ、ありがとう。」 嬉しそうにお礼を言った斎藤さんに、山崎さんは 斎藤さんもやっぱりに好意を持っているのだと思いながら、 ふと斎藤さんが手にしてるちょこを見て口を開いた。 「あら?ハジメちゃんのちょこ、アタシ達と少し違うわね?」 山崎さんの言葉に驚いた顔をしたのは、山南さんと斎藤さん。 二人とも一斉にに注目した。 「それは…つまり…;」 山南さんが恐る恐る尋ねると、は変わらぬ笑顔で 「あ、それは斎藤さんのはみなさんのとは違うからです。」 と答えた。 「!それは…!」 斎藤さんが思わずに詰め寄ったが、 の次の言葉にみんな固まった。 「斎藤さんのはみなさんのより甘くないんです。」 「「「え……?」」」 「斎藤さんは甘いものがお好きではないですし、せっかくですから食べて頂けるように。」 にっこりと全く変わらぬ笑顔でそう言うに、 三人は何やら難しい顔をした。 「…それは…その、味が違うと言うこと?」 「はい。」 「…意味は?」 「??意味?」 山崎さんの台詞にきょとんと不思議そうな顔をしたに 斎藤さんと山崎さんは落胆した。 ようは意味はないわけだ。 がっくりと落ち込む斎藤さんを山崎さんが必死に宥めていると、 「さん!」 沖田さんがやってきた。 「あ、沖田さん。」 (あ、そうだわ。まだ総ちゃんが残ってたわ!) やってきた沖田さんを見て、 山崎さんはの本命は沖田さんかと思っていたが、 が取出し沖田さんに渡したのはみんなと同じ、 赤い飾りのちょこだった。 「ありがとうございます。さん!」 「いえ、どういたしまして。」 にっこりと顔を見合わせていると沖田さん、 山崎さんはすかさず間に入り込んだ。 「ちょっと待った!ちゃん!」 「はい?」 「総ちゃんで最後なのにみんな一緒じゃない!」 「え?そうですよ?みなさん同じです。」 山崎さんが必死に言った言葉にはあっさり返事した。 山崎さんはずっこけそうになったのを踏みとどまると、 の持っている袋に一つ残っている青い飾りのちょこを取り出した。 「あ…!」 「「「!」」」 「ちゃん!これは何〜?」 「そ、それは…;」 の持っていたちょこ、そして、 さっきの斎藤さんのとは違い明らかに他とは違うとわかるちょこに、 他の三人も注目した。 「さん、それは…?」 「」 「もしかして…それが…///」 「あ、え、と…;」 も何故か明らかに狼狽えているので、 みんなの期待は高まった。そこへ、 「あ、山崎!てめー!」 「あ!山崎さんそれは!」 「の本命ちょこか!?」 「屯所内で騒ぐな!」 「もうみんなに配ったかい?」 他のみんなも集まってきて、すっかり大騒ぎである。 「あ、あの…;」 「丁度良いじゃないvみんないるし、ここは思い切って告白よ!」 「ええ!?で、ですから…これは別に…;;」 山崎さんがにちょこを返してそう言ったので みんな一斉にを見た。 固唾をのんで見守る面々にどう切り出したものか、 が困っていると、 「これはもちろん、俺の分だよな??」 そう言って、誰かがひょいっとの手からちょこを抜き取った。 「「「「「「「「「あ!」」」」」」」」」 みんなが思わず声を上げ、もびっくりしたように 振り返った先にいたのは長身の男性。 見たこともない人物の登場と、 みんなが欲しがったちょこをあっさり取ったことに、 みんなが殺気立って男を睨み付けたが、 近藤さんと沖田さんは苦笑いし、 は男の顔を見ると嬉しそうに笑った。 「兄上!」 「久しいな。元気そうで何よりだ。」 男も嬉しそう笑うとそう返事した。 「「「「……兄上!?」」」」 「……この男が…?」 の口から出た意外な単語にみんなが驚いていると、 男はみんなに向き直り、 「どうも、こいつの兄でだ。よろしく。」 と言って笑顔を見せた。 こうして見ると、二人はよく似ている。 二人は髪や眼の色も同じだし、兄妹と言うのもみんな納得した。 「久しぶりだな、。」 「お元気そうですね。」 「ああ、勇、総司。おまえ達も変わりないようだな。」 面識がある近藤さんと沖田さんはに挨拶し、も返事をした。 「やっぱりそれはの分なんだね。」 近藤さんは苦笑いしたが、は、 「はい!」 と嬉しそうに返事した。 「ま、当然だけどな。」 もふふんと勝ち誇ったように笑い、 一瞬辺りが沈黙したが、 山崎さんはに詰め寄ると、 「ちゃん!あれは本命じゃなかったの!?」 と必死の形相で言っている。 「わ、わたし…あのちょこが本命だなんて一度も言ってないですよ…;」 「でも、鈴花ちゃんが…」 「本当です、あれは最初から兄上の分です。」 山崎さんに詰め寄られ、困っているだったが、 きっぱりと言い切ったので山崎さんも納得したのか言葉につまると、 その隙に傍まで来ていたがを抱き上げた。 「わっ!兄上?」 「では、悪いがこいつは今日は俺が借りていく。いいよな?勇?」 「あ〜う〜ん…;」 「じゃあ、新選組の諸君また。」 返事に困りつつも、渋々了解の返事をした近藤さんに、 そして新選組の面々にぴっと敬礼し、 はを担いだままさっさと行ってしまった。 唖然と見送るしかない面々が我に返ったとき…、 「「「「「「「近藤さん!!(勇ちゃん!!)」」」」」」」 何故か責められた近藤さんでした…。 「〜;お前な〜;」 戻る 2007.02.14
はい!完結です!!…で、まず謝罪ですが(え;)
なんかオチが微妙ですみませんm(__;)m 書いたは良いが、どうやって終らせようか…と悩んで微妙に強制終了に;; 意外な登場人物は兄上でした。初登場♪(これは前から決まってたのですが) 今まで名前は登場したことあります兄上。登場したのは初です。(こんな形で;) 似てる、という話でしたがどんなか見たい(見て良い!) と言う方は『主人公解説』をご覧下さい!兄上のイラストもUPしましたので! でわでわ!こんな駄作でごめんなさい〜(逃亡!) |