-主従関係で質問(20)(泰衡様&銀)-



01:お二人のお名前と、年齢、性別をそれぞれ教えてください。

「藤原泰衡、22歳、男だ。」

「銀、24歳、同じく、性別は男です。」


02:身分(役職)をそれぞれ教えてください。また、どちらが『主』で、どちらが『従』ですか?

「役職か…奥州平泉、藤原の総領ということか?」

「ええ、そうだと思います。
 私は泰衡様にお仕えする従者の一人ですね。
 と言うことで、泰衡様が『主君』、私が『従者』です。」


03:お互いのことは、それぞれ何と呼んでいますか?

「銀」

「はい、私は泰衡様とお呼びしています。」


04:お互いに会話をする時は、敬語ですか?ため口ですか?

「これも当然だな。主君に敬語を使わぬようでは従者失格だ。」

「仰るとおりです。」


05:この主従関係が成立してから、今までどのくらい経ちますか?

「どのぐらいだ?」

「そうですね…意外と経つかも知れませんね。
 長かったような、短かったような、そんな感じです。」

「そうか…。」


06:初めての出会った時の、お互いの第一印象はどうでしたか?

「怪しいかとも思ったがな、野党にしては身なりも悪くないし、
 使えると思った。…そんなところだな。」

「私はそうですね…流石は藤原氏総領、威厳ある方かと思いましたよ。」

「ふん、当然だ。」

「第一印象はですけど。」

「どういう意味だ…。」

「いえ、何でもありません。」


07:お互いに、相手の長所と短所を、それぞれ教えてください。

「………」

「如何致しました?泰衡様?」

「…別に。」

「どうでしょう?私の長所や短所は?」

「それを俺に言わせるのか…?」

「ぜひお聞きしたいですね。」

「………まあ、働き振りには満足している。場も弁えているしな。」

「恐れ入ります。」

「だが、最近余計なことをすることが多い。」

「はい?」

「余計な気を回している暇があったら仕事しろ。」

「……それは彼女のことですか?」

「!!」

「あ〜そうですね、私から見て泰衡様の長所と短所は…」

「お前が俺を評価する気か?」

「一応質問にはお答えしなければいけませんので。」

「…………」

「文武に優れていますし、上に立つ者としてはとても優秀かと。」

「……ふん、」

「ただ、ある点では不器用な方ですね。
 まあ、そこが親しみ安いとも言われていますが。」

「銀…。」

「悪い意味ではありません。」


08:お互いに、相手を理想の『主』、『従』だと思いますか?

「…………」

「また難しい御顔をされていますね、泰衡様。」

「煩い…。」

「私は満足していますよ?泰衡様にお仕えできて光栄です。」

「………ふん」


09:相手の身に危険が迫ったとき、自分はどういう行動をとると思いますか?

「もちろんお助け致します。それも私の役目ですし。」

「だが、俺がお前を助けるのは…」

「ええ、構いません。
 立場上、主君である泰衡様が私のために危険な目に遭うのもおかしいですしね。」

「まあな。」

「それに私は平気です。
 別に泰衡様の助けがなくとも自分でどうとでもなります。」

「………すごい自信だな;」


10:相手との立場が逆転したとき、自分はどういう行動をとると思いますか?

「それは面白いですね。」

「面白いわけあるか、俺は御免だ。」

「それは残念ですね。」

「考えただけでも…………;」

「それは、もしそうなったらご期待に沿わねばなりませんね♪」

「沿わんでいい!」


11:もし、相手がいなくなったとしたら、自分はどうなる(どう思う)と思いますか?

「……別に。」

「そんな寂しいこと仰らないで下さい、泰衡様。」

「…………」

「私はいつでも泰衡様のことを思っておりますのに…」

「…………」

「それに、私がいなくなったら誰が彼女との仲を取り持ってくれるんですか?」

「…な!?」

「お話されても中々続きませんし、泰衡様からお誘いも中々…」

「煩い!」

「彼女は大変鈍くていらっしゃいますし、お気持ちを伝えたとしても中々その先には……」

「黙れ!銀!」


12:『主』の方に質問です。相手の従者としての仕事っぷりについて、どう思いますか?

「泰衡様?」

「……何だ」

「仕事ぶりは評価して下さっていると。」

「ああ…さっき言っただろう…。」

「よろしければもう一度正式に。」

「………二度は言わん…。」


13:あなたの命令は、相手にとって『絶対』ですか?

「絶対だな?銀?」

「もちろんです。泰衡様の仰せのままに…」


14:相手の他に、どのくらいの人数の従者の方がいますか?

「どのくらいと言っても…この屋敷だけでも正確な数は…。」

「そうですね。それに彼女や女房なども入れるとかなりの数かと。」

「ああ。」

「それでも、泰衡様の側近で右腕は私だけですね?」

「………」

「泰衡様?」

「………好きにしろ。」


15:相手のことを『いっそ、クビにしてやろうか』と思う瞬間はありますか?あれば教えてください。

「ある。」

「即答ですね…。」

「さっきもだ。」

「…それでも実際は絶対ありませんから。」

「お前が言い切るな…。」

「私がいませんと…」

「本気でクビにするぞ…。」

「ご冗談を。」


16:『従』の方に質問です。あなたの主君のことをどう思いますか?

「尊敬しておりますよ。」

「………」(疑いの眼差し)

「本当ですから。」

「…………」(まだちょっと)

「泰衡様にお仕えできて光栄です。」


17:あなたの仕事(役割)は、主にどんなことですか?

「そうですね…、
 泰衡様の身の回りのお世話から、仕事のお手伝いと警護もなどもですか?」

「…身の回りの世話と言っても別に…。」

「ええまあ、お掃除等は私の仕事ではありませんし。」

「…ああ」

「着替えなどもお手伝いしても良いんですが…」

「いらん」

「まあ、執務に関するお手伝いが主ですね。」

「ああ。」


18:従者として、現在の待遇に満足していますか?

「満足していますよ。」

「……」

「別に困ることもありませんし。」

「そうか。」

「正式なものが何もない不安定な身には十分過ぎるほどの待遇です。
 ありがとうございます、泰衡様。」

「………ああ」


19:相手に命令されるのは、あなたにとって当然ですか?それとも嫌ですか?

「いえ、泰衡様のご命令を聞くのは当然ですから。」

「まあな。」

「これからも何なりとお申し付け下さい。」

「……ふん」


20:最後に、何かお互いに一言お願いします。

「一言ですか……泰衡様。」

「何だ。」

「私は貴方にお仕えすることができて光栄で、何よりの幸福です。
 この先何が起ころうと、我が身と心は貴方のために。
 私の全ては親愛なる我が主に全て捧げましょう。どうかこれからも私をお傍に…」

「……………」

「如何致しました?泰衡様?」

「お前……良くそんなことが言えるな…;」

「本心ですから。」

「……………;」





●質問配布元●

ひよこ屋・marfeeさま

質問はこちらからお借りしました!
ありがとうございました!






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2007.10.03